HUIONの液タブには Kamvas と Kamvas Pro があります。名前だけ見ると Pro が上位グレードのように思えますが、価格と仕様を並べてみると、そう単純ではありませんでした。
当サイトに掲載している現行モデルを、サイズ順に並べます。
| 機種 | 参考価格 | 画面 | 解像度 | 発売 |
|---|---|---|---|---|
| Kamvas 13 (Gen 3) | 39,980円 | 13.3型 | 2560×1440 | 2024年4月 |
| Kamvas Pro 13 (2.5K) | 39,999円 | 13.3型 | 2560×1600 | 2022年1月 |
| Kamvas 13 (Gen 3) SE | 43,980円 | 13.3型 | 1920×1080 | 2025年9月 |
| Kamvas Pro 16 V2 | 65,560円 | 15.6型 | 1920×1080 | 2025年10月 |
| Kamvas 16 (Gen 3) | 79,980円 | 15.8型 | 2560×1440 | 2025年1月 |
| Kamvas Pro 16 (2.5K) 豪華版 | 84,000円 | 15.8型 | 2560×1440 | 2022年1月 |
| Kamvas 22 (Gen 3) | 94,800円 | 21.5型 | 2560×1440 | 2026年3月 |
| Kamvas Pro 24 (4K) | 135,000円 | 23.8型 | 3840×2160 | 2021年7月 |
| Kamvas Pro 19 | 139,980円 | 18.4型 | 3840×2160 | 2024年1月 |
| Kamvas Pro 24 (Gen 3) | 199,800円 | 24.0型 | 3840×2160 | 2025年11月 |
| Kamvas Pro 27 (144Hz) | 299,800円 | 26.9型 | 3840×2160 | 2024年1月 |
Proと無印が価格順に入り混じっているのが分かると思います。
16インチ以下では、Proという名前に意味がない
表のなかでいちばん分かりやすいのが、15〜16インチの並びです。
Kamvas Pro 16 V2(65,560円)はフルHD、Kamvas 16 (Gen 3)(79,980円)はQHD(2560×1440)。無印のほうが1.4万円高いかわりに、解像度が上です。Proだから高精細、という関係になっていません。
Pro 16 V2 は2025年10月発売と新しいのですが、これは中身がすべて新しいという意味ではありませんでした。海外レビューでは「ペンのアップグレードのみで、ディスプレイや接続性の改善はない」と評価されています。詳しくはKamvas Pro 16 V2 の海外レビューまとめに書きました。
13インチでも似た状況です。Kamvas 13 (Gen 3)(39,980円)と Kamvas Pro 13 (2.5K)(39,999円)の価格差は19円。解像度はPro 13が2560×1600でわずかに縦が広いものの、発売はPro 13が2022年、無印のGen 3が2024年です。この場合、新しいペン技術(PenTech 4.0)を積んでいるのは無印のほうになります。
つまり、この価格帯で「Proと書いてあるから上位」と考えて選ぶと、判断を誤ります。
Proが本当に効いてくるのは19インチ以上
では Kamvas Pro に意味がないのかというと、そうではありません。線が引かれるのは画面サイズです。
無印のKamvasは、いちばん大きいものでも Kamvas 22 (Gen 3) の21.5型・QHD(94,800円)までです。それより大きい機種、そして4K解像度のモデルは、すべてProにしかありません。
- Kamvas Pro 19(18.4型・4K・139,980円)
- Kamvas Pro 24 (Gen 3)(24.0型・4K・199,800円)
- Kamvas Pro 27 (144Hz)(26.9型・4K・144Hz・299,800円)
色域もこの帯は一段上で、Pro 19 と Pro 24 Gen 3 はAdobeRGB 96%・DCI-P3 98%をカバーします。印刷や映像を意識する仕事で効いてくる水準ですね。
整理すると、Kamvas Proは「上位グレード」ではなく「大画面・4Kの担当」と考えるほうが実態に近いと思います。16インチ以下では無印とProが同じ土俵で混在していて、19インチ以上になると選択肢がProしかなくなる、という構造です。
Pro 24 が2種類ある点に注意
もうひとつ紛らわしいのが、Kamvas Pro 24 が2つ併売されていることです。
Kamvas Pro 24 (4K) は135,000円で2021年7月の発売。Kamvas Pro 24 (Gen 3) は199,800円で2025年11月の発売です。画面サイズと4K解像度は近いのですが、発売年が4年違います。
6.5万円安いほうを見つけて得をしたと思っても、それは4年前の設計です。Pro 24 という表記を見たら、Gen 3 が付いているかどうかを確認してください。
Kamvas Slate は液タブではない
もうひとつ、名前が近いので触れておきます。Kamvas Slate 11(49,999円)と Kamvas Slate 13(74,999円)というモデルがありますが、これらはPCに繋ぐ液タブではなく、単体で動くAndroidタブレットです。
同じKamvasの名前が付いていますが、用途が違います。PCと繋いで使うつもりで買うと想定と異なりますので、注意してください。
選ぶときの整理
サイズから決めるのが早いと思います。
13〜16インチを探しているなら、無印とProの両方が候補に入ります。ここでは名前を無視して、解像度と発売年で比べてください。現状では無印のGen 3系(13 Gen 3、16 Gen 3、22 Gen 3)が新しく、解像度も確保されています。各機種の評価はKamvas 13 (Gen 3) のレビューまとめやKamvas 22 (Gen 3) のレビューまとめにまとめました。
19インチ以上、あるいは4Kが必要なら、選択肢はProになります。この帯ではProという名前が実際に意味を持ちます。
他社を含めた価格の考え方は液タブの価格差はどこから来るのか、サイズや色域の判断は液タブ選びで失敗しないための6つのポイントにまとめてあります。




