Xencelabs の Pen Display 16 OLED には Lite・Essential・Bundle の3グレードがあって、価格は12.8万円から19.9万円まで開きがあります。7万円も違うと「上位ほど描き味がいいんだろう」と思いたくなりますが、ここは拍子抜けする話から始まります。
3つとも、パネルは同じものです。15.6インチの4K OLED、筆圧8,192段階、AdobeRGBを98%ほどカバーする広色域。描画品質に関わる部分は、いちばん安い Lite もいちばん高い Bundle も変わりません。Xencelabs の持ち味であるOLEDの黒の締まりと発色は、Lite でもそのまま手に入ります。
では7万円は何の差なのか。明るさと、接続端子と、付属品。違いはこの3つだけです。
| グレード | 参考価格 | 最大輝度 | 接続 | 主な同梱品 |
|---|---|---|---|---|
| Lite | 128,800円 | 170cd/m² | USB-C 1本 | ペン(付属品は絞った構成) |
| Essential | 159,800円 | 170/電源併用で300cd/m² | USB-C 1本 | ペン2本・ケース類 |
| Bundle | 199,800円 | 300cd/m² | HDMI/DP(Hub内蔵) | Hub・Quick Keys・ペン2本・Mobile Easel・ケース |
明るさ:Lite だけ170止まり
Lite の画面の明るさは170cd/m²が上限です。Essential は普段は170ですが、電源アダプタを併用すると300cd/m²まで上がります。Bundle は内蔵Hub経由で常時300cd/m²。
170と300の差は、使う場所で効いてきます。カーテンを引いた室内なら170でも困りませんが、日中の窓際や明るいオフィスだと、170は少し暗く感じることがあります。
接続:HDMI/DP が要るなら Bundle
Lite と Essential は USB-C 1本接続のみです。映像出力に対応したUSB-Cポートを持つPCなら、これがいちばん手軽。一方、USB-C映像出力がないデスクトップなどでHDMIやDPで繋ぎたい場合、それに対応するのはHubを内蔵した Bundle になります。
付属品:価格差の大半はここ
Lite は付属品を絞った構成。Essential はペン2本(3ボタンとスリム)やケース類が加わります。Bundle はさらに、左手デバイスの Quick Keys、スタンドの Mobile Easel、そして Hub まで一式そろう。価格差のほとんどは、この同梱品の違いです。
どれを選ぶか
多くの人にとっては、Lite で足ります。描き心地は上位とまったく同じで、USB-C 1本で繋がって、170cd/m²の明るさで困らない使い方なら、ここから上に7万円を足す理由は見当たりません。浮いた予算をPCやソフトに回したほうが、絵の仕上がりには効きます。
明るい環境で使うなら、Essential が視野に入ります。電源併用で300cd/m²まで出せるので、窓際でも見やすい。ペン2本やケースが最初からついてくるので、あとで買い足す手間も省けます。Lite との差額3.1万円を「明るさと付属品」にどう見るか、という判断です。
Bundle を選ぶ理由は、はっきりしています。Quick Keys(左手デバイス)を使いたい、HDMIやDPで繋ぎたい、常時300cd/m²が欲しい。このどれかに当てはまる人です。逆に、ここに用がなければ Bundle はオーバースペックで、同じ絵が Lite でも描けます。
ひとつ補足しておくと、このシリーズは12万円を超える、色にこだわるプロ・ハイアマチュア向けのラインです。「とりあえず液タブを試したい」段階だと価格が見合いません。もっと大きい画面が必要なら24インチの Pen Display 24 シリーズもあります。
予算配分やサイズも含めて自分に何が合うかを整理したい方は、液タブ選びで失敗しないための6つのポイントもあわせてどうぞ。


