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Wacom MovinkPad 11 と MovinkPad Pro 14 を比較

著者: ペケ最終更新: 2026/06/21

Wacomのスタンドアロン液タブ MovinkPad 11(6.9万円)と MovinkPad Pro 14(14.5万円)を比較。ペンは同じPro Pen 3で、価格差7.6万円はほぼ画面(IPS vs OLED 120Hz)の差。どちらが向くかを整理し、紛らわしいEVA版・Movink 13との違いも解説します。

Wacom の MovinkPad は、PCなしで単体で描けるスタンドアロン型の液タブです。いま選べるのは11.6型の MovinkPad 11(参考価格 69,080円)と、14型の MovinkPad Pro 14(参考価格 144,980円)の2モデルで、価格はおよそ2倍ひらきます。

ペンはどちらも Pro Pen 3(8,192段階)で、描いたときの感触そのものは変わりません。ただ、この2台は中身がAndroidタブレットなので、違いは画面だけにとどまりません。タブレットとしての処理性能にも、はっきり差がついています。ここが見落とされがちな、価格差の大きな部分です。

機種参考価格画面SoC・RAMストレージ重量
MovinkPad 1169,080円11.6型 IPS・90Hz(sRGB)Helio G99・8GB128GB588g
MovinkPad Pro 14144,980円14.0型 OLED・120Hz(DCI-P3 100%)Snapdragon 8s Gen 3・12GB256GB+microSD665g

※スタンドアロン(Android)・フルラミネート・USB-C接続・Pro Pen 3(8,192段階)は両機共通。


Androidタブレットとしての中身が違う

スタンドアロン機は、PCの代わりにタブレット本体が描画を処理します。だから「タブレットの中身」が、そのまま使い心地に響きます。

MovinkPad 11 のSoCは MediaTek Helio G99、RAMは8GBです。これは普及帯のチップで、art系レビューでも「描画アプリを動かすには十分だが、特別パワフルではない」という評価でした[1]。スケッチや軽めの作業ならほぼ引っかからずに動きますが、大きなキャンバスや密度の高いブラシ、レイヤーを多用する制作になると、性能の頭打ちを感じる場面が出てきます。

Pro 14 は Snapdragon 8s Gen 3 に12GB RAM、ストレージも256GB+microSD拡張に対応します。こちらはフラッグシップ寄りの構成で、レビューでは「大きなキャンバスも密度の高いブラシもマルチタスクも、つまずきなく滑らかに動く」と評されています[2][3]。同じスタンドアロンでも、本格的な制作に向けた余力がまるで違います。


画面はIPSとOLEDで世代が分かれる

画面もはっきり世代が分かれます。MovinkPad 11 は11.6型のIPSで90Hz、色域はsRGB。普段使いには問題ない、標準的なパネルです。Pro 14 は14型のOLEDで120Hz、DCI-P3を100%カバー。黒の締まり・発色・表示の滑らかさのどれもひとクラス上で、「紙のような描き心地」と評価する声もあります[2]


どちらが向くか

MovinkPad 11 は、スタンドアロンのWacomを手頃に、軽く持ちたい人に向きます。588gと軽く、ラフやスケッチ、外での作業には過不足なし。性能も画面も入門〜普及クラスと割り切れるなら、7万円台で単体機が手に入るのは大きな魅力です。

MovinkPad 11
MovinkPad 11
Wacom / タブレット
発売: 2025-07-31
参考価格 ¥69,080
▶ 詳細・価格を見る

MovinkPad Pro 14 は、性能と画面の両方に投資する選択です。フラッグシップ級のSoCとOLEDの組み合わせで、大きなキャンバスや色を詰める制作にも余裕をもって応えます。レビューでは描画体験で iPad Pro を上回るという評価もあり[2]、+7.6万円ぶんは性能と画面の差としてしっかり返ってきます。本気で長く使うつもりなら、こちらが軸になります。

MovinkPad Pro 14
MovinkPad Pro 14
Wacom / タブレット
発売: 2025-10-31
参考価格 ¥144,980
▶ 詳細・価格を見る

名前の似た2機種に注意

名前が似ていて取り違えやすいモデルが2つあるので、切り分けておきます。

MovinkPad Pro 14 EVA Edition(参考価格 181,280円) は、Pro 14の中身そのままに、エヴァンゲリオン仕様の外装と付属品一式を加えたモデルです。描画性能は標準のPro 14と完全に同じ。コラボ意匠とフル装備のアクセサリに+3.6万円を出すかどうか、という選択になります。

Movink 13 は、名前は近いものの別物です。こちらは単体では動かず、PCに繋いで使う薄型OLEDの液タブ。「PCなしで描けるMovinkPad」とは用途がまったく違うので、買うときに取り違えないよう注意してください。

そもそもスタンドアロン機が自分に合うのか、PC接続型やiPadとどう違うのかから整理したい方は、液タブ選びで失敗しないための6つのポイントもあわせてどうぞ。


出典一覧

  1. Parka Blogs「Review: Wacom MovinkPad 11 with Pro Pen 3」https://www.parkablogs.com/content/wacom-movink-pad-11-review (取得日:2026-06-18)
  2. Creative Bloq「Wacom MovinkPad Pro 14 review: OLED, Pro Pen and a new benchmark for artists」https://www.creativebloq.com/art/digital-art/wacom-movinkpad-pro-14-proves-android-is-finally-ready-for-serious-digital-art (取得日:2026-06-18)
  3. Parka Blogs「Review: Wacom MovinkPad Pro 14」https://www.parkablogs.com/content/wacom-movinkpad-pro-14-review (取得日:2026-06-18)